<今まで記事の内容のあらまし>
詳しくは下の過去記事をごらんください。
【1回目】
◯年金は「賦課方式」の制度なので少子高齢化で減るばかりなので自分で資金を用意する必要がある
◯だれでもできる投資としては世界全体を対象にした「株式投資」が最適だ
◯失敗しない、安全で確実な方法として①世界分散投資②インデックス投資③長期投資の3つが逃せないポイント
【2回目】ギャンブルとの違い
◯「株式投資は損をする」と思われているのは日本では過去に「ギャンブル」として使用する例が多かったから。
◯ギャンブルとしては払戻率が100%なので優れている→薦めてはいません。
◯20年以上の長期投資としてならギャンブル的要素はなくなり成功率はほぼ100%になる
【3回目】1つ目のポイントの世界分散投資の重要性
◯「日本株の割合はなぜ8%を越えてはいけないか?」
【4回目】今回 有力株のドリームチームがインデックスを上回ない理由
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【重要】優良株の集団はパフォーマンスも優秀だという誤解
スポーツならどんなチームスポーツも圧勝できます。
プロ野球なら打率のいい選手で打線を組めば打率は平均を上回るはずです。
株式投資ではより簡単にドリームチームを組めます。
百億とかの移籍金は不要です。
1株から買えますから。
ダウ30銘柄は米国の代表的な会社の集団
30の優秀な株を集めたドリームチームがすでにあります。
そう「NYダウ工業株30種」です。
これは工業に限らず金融やアップル、マイクロソフトなどのITも入っています。工業株とわざわざ言うのは他にも「ダウ公共株」「輸送株」とかのマイナーなのもあるからです。
銘柄の入れ替えもあります。
最近では業績悪化のGEが外されました。
ただその株価をそのまま足し算して指数をつくるのであまりにも高い銘柄は入っていません。千ドルを超すグーグルやアマゾンはそういう理由でこれからも入らないでしょう
ダウとS&Pはほぼ同じ成績
下は過去5年の米国の代表的な3指数、NYダウとS&P500とナスダックの比較チャートです。配当抜き
5年のリターンは上からナスダックの79%、NYダウの57%S&Pの51%です。
ダウとS&Pの差は1年にすれば1%程です。さらにこの1年ではS&Pのほうが上回っています。
エリート軍団のダウがどうして圧勝できないのでしょう?
高い期待値はすでに株価に織り込まれている
ドリームチームは優秀な軍団ですが期待値もそれに応じて高いので株価もすでに高くそんなに大きな差はつけられないのです。
♣スポーツの世界だと「年俸」を加味する感じでしょうか。年俸総額(サラリーキャップ)が決まっている場合は「高学年棒選手」を取るとその分他の戦力が落ちるので微妙なところです。
サラリーキャップが厳格に導入されている米国のフットボールNFLはスリリング差でプロスポーツで一番成功したと言われます。それでも強豪チームが固定化するのは不思議です。コーチの力とかも大きいのでしょう。1チームの年俸総額上限は1.9億ドル(2019年)です。サラリーキャップは他はバスケット、アイスホッケーが導入済。
ちなみにNFLではオフェンス陣とディフェンス陣の年俸総額はほぼイーブンになっているそうです。オフェンスだけでは勝てないのですね。
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有力株を集めてチームを組んでも80%はインデックスに勝てない事実
プロが有力株を選んで組んだ投信を「アクティブファンド」といいます。
成長株のこともあれ微妙にば逆に割安株のファンドもあります。
とにかくプロが「はっきりとした目的」と「自信」を持って組んだものです。
対して指数(インデックス)を元に組んだ投信がインデックスファンドです。指数には上記の3指数が有名です。
ところが奇妙で驚くデータがあります。
アクティブファンドがインデックスファンドを上回る確率は20%以下なのです。
さらに期間が伸びるほど確率は下がります。率は使われる指数や期間により変わりますがほぼこの数値なのです。
「すべての株の平均がインデックス」なので不思議です。
これは「大きく伸びる株は少数でアクティブファンドはそれを取り込めていない」とか説明されます。あまり納得のいく説明を見ていないです。教えて下さい。
アクティブファンドは例えば「5G」とかの流行りのテーマで組成したりしますが、すでに注目度・期待値が高く高値になっていることが多く期待通りのパフォーマンスに届かない、と研究者は言っています。
♣テーマの投信が発売される頃には「とっくにプロが仕込んで高値になっている」わけです。遅れて買う素人は「カモとして参加する」ようなものです。気をつけたいです。
個人で個別株を買う場合の勝率もこれに準ずると予想される。
個別株がインデックスに20%しか勝てないのは「少数の株が大勝ちしてそれを組み込めない」からです。
だから大勝ちする株がわかればインデックスを上回ることが可能です。
いろんな方法でインデックスを上回る方法が過去からずっとトライされてきました。
現在でもこれにチャレンジする人は多いです。
書店の株式投資の情報の90%以上はこの「上昇しそうな株」に割かれています。あるいは「高配当株」か「優待株」に
インデックスは少なくとも過半数は持つべきだ。
あなたが「成長株」「有利な株」を見つける才能があったとしてもそれが判明するのにはかなりの期間が必要です。
探し求めているうちに年を取ってしまいかねません。
全部ハズレなら必要な資金作りに支障があります。
また心理的にも嫌になって投資を辞めてしまいかねません。
だから少なくとも半分はインデックスで保有すべきです。
そしてインデックスより成績の良いものは残し、育て、悪いものはインデックスに吸収すべきです。
インデックスとすごさ、優秀さがわかるのは一回りしてから。
インデックス投資は地味ですから、初心者ほど魅力を感じないです。
ありがたさがわかるのは「一通り試して見た」経験者になってからです。
だから若いうちに半分の個別株投資でインデックスに勝負してください。
そして決算チェックなどの手間を加味してコスパからどうするかを決めればOKです。
無理に個別かインデックスかというふうに悩む必要はないのです。
イデコとかつみたてNISAとかベースの部分はインデックスしかないです。個別株を持つなら自由部分で個別株の保有割合を決めておきましょう。
今回は以上です。
今回のユーチューブ動画は→https://youtu.be/3kec9g9s_Do
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