資産を大きく増やすのに買い増しは大事だが
あとからみるとはっきりわかるけど
利益は株数に比例します。
だから長期で保有して大きな値上がり利益を得るには買い増しして株数を増やしていくのは理屈ではよくわかります。
下はこの10年で大きく上昇したVビザのチャートです。
値上がりするにつれて買い増ししていくなら、5%ごとに買い増ししていくとすると800%は上昇していますから800÷5=160回もチャンスがあったわけです。
しかしVを買って長期保有を実行できた人でも買い増しがきちんとできた人の割合はとても低いと思います。
10%刻みでも80回ですが。
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買い増しは心理的に抵抗感が強い
初めの買値が基準、アンカーになるからです。アンカー効果とも言いますね。
初め100ドルで買った株を105ドルとか110ドルで買うのは平均買いコストを上げる行為です。平均買いコストを下げるナンピンの方が楽なのです。
利益率で考えると買い増しは効率が悪い
せっかく安く仕入れたのに「買い増し」して割高にしてしまう行為は自分の中ではなかなか正当化できません。
素人、凡人が「買い増し」を怠るのは自然なことです。
かくいう私も「買い増し」はルールを決めるまではきちんとできていなかったです。
個別管理がやりやすい
この心理を逃れるためには「トータル管理」より「個別管理」の方が適しています。
同じ証券会社で買ったならトータルでの買いコストは計算しないでも口座管理で見ることができます。
個別管理の方は自分でノートに書いて管理するしかありません。
1回目に買った時に ノートあるいはエクセルに
日付 数量 買いの株価 損切り価格 リスク金額
次買う時の価格、数量
を書いておくのが便利です。1ページに1銘柄で買いましていくごとに次の予定を設定するわけです。エクセルなら自動でできます。
♣幼稚で原始的な方法に見えるかも知れませんが、自分のリスクに合わせて投資を拡大していくのには「可視」できて有利だと思っています。
トータル管理だけだと実際には買い増しするモチベーションがわかないからです。
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個別管理では「損切り」設定もロットごとに行う
大幅下落に遭遇したら最近買ったものから「損切り」にかかることになります。
「合理的でない」と思う人もいるでしょうが、もともと「損切り」自体が合理的なものではなくリスク管理のための「自己ルール」ですから問題ありません。
損切りした後に再上昇して悔しい思いをすることも多いですが、このルールだと一部分で済みます。トータル管理だと影響が全体に及びます。
機械的に逆指値の必要はない
5%上昇したら自動的に「逆指値」で買う方法もあります。しかし、いわゆる一瞬の上ひげでも買いが実行されるので朝起きてみたら高値で買っていたという状況になります。お勧めできません。(実はやってみた)
5%達成後に普通の指値で安く買うほうが精神的には楽です。
とはいえギリギリをねらって空振りが続くのも問題だと思います。
一本調子の上昇の時にはあまり下値の指値は刺さりません。
個人的には上ひげでなければOKとおおまかにとらえています。
調子に乗ってバブルを買い進まないように注意
株価の上昇に伴って機械的に買い増していくのはバブルにのる危険性があります。
特に小型ハイテク株や上場したての小型の株を買い進むのは要注意です。
通常の大型株なら安全度は高いですがそれでもPERを確認して割高すぎれば買い増しはストップすべきと思います。
株価だけに目が行って含み益が出ているからとどんどん買い増すのは危険です。
その面でも一にリスク管理の数値化の徹底、二に投資指標の確認を怠らないこと
のルーティンワークするのが安全です。
今日は以上です。
今回の動画は→https://youtu.be/nsMsiHyhBUA
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