前回までのリスクに関してまず整理・確認すると
1 インデックス投資についてはリスク管理は不要・・・ただし個人的見解
2 個別株投資については必要
3 損切り価格の設定をしておくかどうかはその人なりのルールによる
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リスクを取らなければリターンもない
リスクが低い債券投資では基本的にその国のインフレ率を相殺するのがやっとです。
だからインフレ率が低い日本の債券投資のリターンは低くなっています。
インフレ率以上のリターンを目指せばリスクも当然ついてきます。
リスクとうまく付き合っていくことが必要です。
リスクの数値化
証券会社では金融商品を買う時にリスクの説明を受けます。「為替リスクがあります」「元本を割るリスクがあります」・・・
しかし聞いている方は、「ええ、わかってます」と漠然とこたえます。
リスクがあったことを知るのはその投信が下落して損が出たときだけです。
うまく行っている時はだれも気にしません。
事前の認識・確認・数値化
証券会社で株を買うと「買値」の記録が残ります。
それでもいいですが専用のノートを作って
①日付②銘柄名③数量④価格を記入するといいです。
その時に損切り価格を設定する場合は⑤損切り価格を書いておくといいです。
10%での損切りなら計算が簡単ですね。
投資額は資金量ではなく自分の許容できるリスク額から決める
投資のアドバイスの本を見てみると投資資金を機械的に日本株式に20%とか割り振っています。
私達は自分の資金から計算しがちです。100万あるから・・・
しかし個人のリスク許容度と資金量は相関関係がありません。
ある意味この「許容度」はやってみて経験するしかありません。
損のとらえ方、痛みは人により違うからです。
ざっくり言いますと損失が①5万円まではだれでもOKでしょう。たとえは悪いですが競馬でもパチンコでもこれくらい負けるのはあることです。(注:私はギャンブルはしません)だから損切りになっても「タイミングをミスったか」と軽く流せます。
これを逆算して投資額に当てはめると10%の損切り設定だと50万円の投資に当たります。だからきちんと損切り設定をするなら50万までの投資ならダメージはほぼないです。
逆にこのくらいの損が気になってストレスを感じてしまうようなら「個別株投資」はしばらく参入しないほうがいいです。インデックスで十分だからです。
経験とともにリスク許容度や感じ方は変わりますから無理は禁物です。
次の区切りは②10万でしょう。少し痛みを感じます。「やっちまったかなー」と思うでしょう。
しかしここまでなら普通の収入がある人なら実際の生活上は問題ないはずです。
個別株投資に取り組む以上市場の動きは完全には読めないし、タイミングによっては下落はある確率で起こりうるからです。
「オレは運が悪い」「ツキがない」なんて思うのは余計なことです。ある程度の確率での損失は織り込んでの「個別株投資」です。
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慣れるまでは損切り設定がデフォルトと思う
損が10万を超えるとストレスが大きいです。人によっては「もう辞めた」と思うかも知れません。だから確信が持てるまではリスクは10万までに抑えるのが無難です。
ずるずる損が膨らまないようにするには①事前の逆指値設定②それがなければ手動で売却、が安全です。行動力に自信がない人はマネックスに口座をつくって個別株の分だけでも逆指値設定をすると精神的に楽です。
♣将来はSBIや楽天でも設定されるでしょうから、今のうちに使い方に慣れておくと有利です。種類が単純なものから複雑なものまであります。私は単純なのしか使えません。SBIや楽天にこだわりがある方は今のうちだけ部分的にマネックス利用で、将来SBIや楽天に設定されたらマネックスにある株式は売らなくても「株式移管」で移すことが可能です。手数料もそんなにかかりません。私は3つ全てに口座があります。
個別株投資は第1段階が50万円第2段階が100万円
許容度から逆算すると初めの個別株投資は50万円までになります。
リスクが10万まで大丈夫な人は100万円まで。
株価の値上がりとともに許容投資額は増えていく
10%値上がりすると買った分のリスクは計算上は消えます。
♣上下動が激しい小型ハイテク株や新規上場株はこの限りではありません。
そうすると例えば10万円のリスク許容度の人はさらに100万円の投資が同じリスクで可能です。
これも長期上昇トレンドにある銘柄が有利な理由です。
長期上昇トレンドにある銘柄はそのまま上昇する確率が高いからです。
上昇とともに「買い増し」して投資額を増やすことができます。しかもリスクは増やさずに。
ナンピン買いはリスクが増大する
株価が下落した時に買い増すのをナンピン買いといいます。「良くない」と言われますがなぜ良くないのかの説明に納得していない人が多いです。
「リスクが増大するから」と説明されるからです。
リスクを具体的に数値化する習慣がない人にはピンとこないのです。
100万円で買った株が90万円に値下がりした時を考えます。
もしリスク許容度が10万円ならこの時点でリスク許容度を使い果たしています。
ここで50万円分の「ナンピン買い」をするとリスクは25万円になって完全にオーバーします。リスクが許容度を越えると冷静な投資判断ができないです。また投資から撤退する可能性が高まります。
逆に言えばリスク許容度に余裕があれば「ナンピン買い」はOKです。
ここまでのまとめ
1 個別株を買う時はリスク許容度から逆算する
2 買ったら「損切り価格」を設定するのがデフォルトと思う。ノートに記録。「逆指値設定」ができればする。リスク許容度に余裕があれば設定しない選択もあり。
3 「ナンピン買い」はリスクを増大させるので要注意。
以上です。具体的な買い時については次回します。
今回の記事の動画は→https://youtu.be/3N_NBEWBiQ0
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