国からの追い風の積立NISAやイデコを生かす
1 積立NISAは有利な制度
積立NISAは年額40万円の積立が可能です。20年の制度ですが延長が見込まれます。
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(1)税制上の有利制
期間内の投資の値上がりには課税されないという有利さがあります。
配当にも課税されません。
<試算してみると>
年間限度額の40万円を各利率に投資した時の◯年後の投資額です。
年40万 | 米国株 | 先進国 | 債券 | ||
年数 | 6% | 5% | 4% | 3% | 2% |
10 | 527 | 503 | 480 | 458 | 438 |
15 | 931 | 863 | 801 | 744 | 692 |
20 | 1471 | 1322 | 1191 | 1075 | 972 |
25 | 2194 | 1909 | 1666 | 1458 | 1281 |
30 | 3162 | 2658 | 2243 | 1903 | 1622 |
35 | 4457 | 3613 | 2946 | 2418 | 2000 |
40 | 6190 | 4832 | 3800 | 3016 | 2416 |
45 | 8510 | 6388 | 4840 | 3708 | 2876 |
50 | 11614 | 8374 | 6106 | 4512 | 3383 |
(1)米国の株式の場合は保守的に見て5%くらいが見込めるので40年で約5千万の投資額になります。
(2)債券は株式のような激しい上下がありませんがリターンも低いです。
(3)高いリターンが見込める①全世界株式②先進国株式③米国株式がオススメです。
全世界株式=先進国+新興国の関係です。
割合は100%=90%+10%です。
新興国は避けるのが無難、賢明
これは意見が別れますが私はそう考えます。過去5年でのリターンを見てみます。
上から米国株S&P500が46%の上昇、全世界が17.1%、米国以外がマイナス6.5%、新興国がマイナス11.3%のリターンです。
過去が将来にも通じるとは限りませんが当面は(少なくとも5年位)この傾向が続きそうです。経済構造の問題です。
分散の面からは全世界が適していますが分けて買っても経費的にはむしろ有利です。
だから全世界を買うのなら先進国+新興国で買う方が将来つぶしがききます。
当分新興国は苦戦が予想されるので私は先進国(スリム先進国)あるいは米国S&P(スリム米国S&P、SBI米国S&P)が適していると見ています。両方買うのもOKです。
先進国のリターンは上記のグラフにありませんが新興国が足を引っ張らないのでピンクの全世界より上になります。
理由は積立とはいえリターンが悪いと投資へのモチベーションが下がるからです。
♣新興国は多くの国がありますが簡単には≒中国と見ればいいと思います。将来新興国が有利になればスポットで買うことも可能です。当分ないでしょうが。
日本株は8%まで。
日本株の世界でのシェアは8%です。先進国投信には日本は入っていません。だから日本を加えたければ8%までの範囲で買えばいいです。入れなくても大丈夫です。日本株のパフォーマンスは世界平均以下なので。
チャンスがくれば日本株は買うのは簡単です。
♣日本株は日経平均でいいと思う。本来は東京市場の時価総額平均はTOPIXです。
対して日経平均は225社の株価の足し算です。だから値段の高い株の影響が強く市場を正しく表しているわけではないです。
しかしこのところのパフォーマンスはトピックスは日経平均をかなり下回っています。
過去10年でみるとこんな感じです。
トピックスは日経の半分ちょっとのリターンです。これはTOPIXには地方の金融機関など将来性が見えない企業が多く構造改革が進んでいないからだと見ています。そしてその傾向は変わっていません。
過去2年で見ると
2年で10%ほどの差がありTOPIXはマイナスです。
日経平均も広く使われている指数であり経費的にも不利はありません。
長期投資とはいえより有利な方がいいと考えています。
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インフレ率を加味するかしないか?除いた実質で考える。
上記のリターンの表でもインフレ率を入れた名目か除いた実質かは大きな違いです。
リターンがいい国に投資してもインフレ率が高ければその国の通貨は下落して相殺するからです。
高金利通貨の投信を買ったりするのも「名目金利」にだまされるからです。
「貯金してても0.00・・とかの金利じゃあ増えませんよね。おとうさん、世界には10%以上の金利の国もあるんですよ」とかのトークです。
「高金利国の通貨は下落する」という原則を肝に銘じる必要があります。
日本と米国でもインフレ率と金利の違いがあります。米国は長期金利が1.5%(2019年9月1日現在)日本はー0.27%です。その差は1.8%あります。
またインフレ率も日本が低いです。
名目だけにとらわれてなんでもかんでも「海外が有利」と考えるのは早計です。
経済成長率も実質で発表されますしインフレ率を抜いて考えたいものです。
株式と債券のリターンについては長くなりますから次回にしたいと思います。
イデコも税制面で有利なのでフルに使いたい
イデコは会社員で月に2万ほど自営で月に6.8万です。
これは所得から控除されるのでフル活用したいです。節税効果があります。
対象は株式投信で構わないですが偏重がいやで安定を望むなら債券でもOKです。
スリム先進国債券が候補ですが日本債券でも貯金より有利です。
さらに変更もできますから無理しなくても安全なのからはじめて大丈夫です。
受け取り等面倒ですがそれはその時考えればOKです。税制や年金制度も変わるからです。
今回の内容に連動したユーチューブ動画はこちらです。チャンネル登録もよろしく。https://youtu.be/MGkVQbNBGss
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