適切な市場ではepsだけが注目される→配当にこだわるのは非合理
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プロは決算発表ではepsに一番注目します。次が売上げ。
epsはご存知のように稼ぎを株数で割ったものです。
それを株価で割ったものが「株式利回り」です。
といっても書いてないことが多いですね。
証券会社のページにあるのは予想PERと配当利回りです。
それだと1÷PER=利回り が求められます。
現行PERだと過ぎた決算期での利回りが、予想PERだと次の決算期での予想利回りが求められます。
基本的には予想PERを使います。
現在の米S&P500の予想PER18を当てはめると1÷18=0.0555・・で利回りは5.5%です。このうち配当は1.7%ほど
1 利益の使いみちは4通り
1 株主のために使う→①配当金 ②自社株買い
この2つで株主にとってより有利なのは②自社株買いです。その理由は
ⅰ税金分が有利
ⅱ浮動株が吸収され株主層が健全化される→株価は上昇しやすい
2 自社の競争力を高めるために使う
③設備投資、研究投資に使う
3 当面使いみちがない→内部保留金
♡米国企業はアップルやグーグルのように10兆円規模の自社株買いをしています。一方日本は内部保留金が500兆円と膨大です。
さっさと自社株買いをして株主に報いればいいと思います。内部留保が株主に必ず還元されるとは限りませんから。だからこのような株主にとって有利でない国に投資すべきではありません。
米国の方が優れています。
2 経営が適切ならepsの中身はどうでもいい。
配当にこだわるのは合理的ではありません。epsは本来株主のものだからです。そのうちの一部分である配当金がどのくらいなのかは本質的ではありません。
一般に生活必需品などのように研究開発費が少ない会社は配当性向が高いです。
一方ハイテクなど業界で優位を確立しなければならない企業は研究開発、先行投資が必要で配当はゼロか低いです。
しかしどちらにしても株主にとっては同じことで有利・不利の差はありません。
配当にこだわるのは合理的ではありません。
♣日本では配当にこだわる人が多いのは内部留保が多く株主への還元に?がつくからでしょう。しかし経営陣が信頼できないならもともと投資すべきではないです。内部留保が異常に高い日本市場は投資適格ではないです。
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配当のこだわり・呪縛から自由になれば投資の幅が広がる
配当を重視すると「高配当株」に投資することになります。
「高配当株」も他の個別株と同様に個別株リスクがあります。
リスクがインデックスより高い分リターンは大きくないと釣り合いがとれません。
しかし実際には米国では「高配当株投資」はインデックスを下回っています。(時期のとり方にもよるが)
リスクが高くリターンが低い非合理的な投資をあえてする理由は「配当へのこだわり」です。
♡私の苦い経験
私もリタイア後の副収入目的でリタイア前に高配当株やリートを買いました。その後副収入は不要になり方針を替えました。今から考えればより合理的な投資を「最短距離」ですればよかったと思っています。その苦い経験からこの記事を書いています。
他のこだわりについては長くなるのでまたにします。
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