こんにちは
凡人の一人の私が書いてます。
今回は、合理性の追求です。
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はじめに
株式投資の本には「自分の感情に支配されてはならない」と必ず書かれています。
株式が暴落して周りみんなが悲観している時に「強気に買い向かう」行動とかです。
しかし凡人にそんな行動が取れるでしょうか?
リーマンショックのときには素人ばかりでなくプロも弱気一辺倒でした。
例外はかのウォーレンバフェット氏で大底を打つ前から買いましたが、かれは当然凡人ではありません。
素人は激動時に適切な行動は期待してはいけない
と感じます。だから素人がとれる暴落時の最適な行動は「何もしない」です。
シンプルに資産の最大化をねらう
素人の凡人が取れる最適な行動を考えます。
激動時、緊急時が無理とすれば平時の行動、方針になります。
1 配当重視には合理性がない
当たり前だと言われそうですが実は実行している方は少数派です。
株式の雑誌でも、株のブログサイトでもごらんになればわかります。
日本株で人気があるのは「優待株」「高配当株」投資です。
それが良くないと言っているのではないです。
単に合理性がないと思っているのです。その理由は
(1)配当よりは自社株買いの方が投資家に有利。
企業は年間の利益の中から「配当性向」に応じて①配当金を出します。また一部で②自社株買いをします。これらを合わせたものが「総配当性向」です。
この2つを比べると投資家に有利なのは自社株買いです。20%の税金を払う必要がないからです。再投資の手数料も不要です。
(2)企業は本業に投資するのが一番の優先順位
しかしさらに緊急性があるのは本業への投資です。将来の有望分野への投資や企業買収です。これを怠り同業に優位を確立されるとお金ではなかなか取り戻せません。
自分の優位が確立していて特に投資の必要がない時は米企業では思い切った自社株買いが行われます。アップルは千億ドルの自社株買いを実施しました。
(3)配当や自社株買いがなくても株主は報いられる。
株主にとって大事なことは投資先企業が成長することです。
ここまでの結論
◯「配当」は人気があるが投資家に有利なわけではない。
◯配当重視は合理性がない。
♡「高配当株投資」が合理性がないにもかかわらず人気が高いのは「もらった感」が強く幸福が強く感じられるからです。
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2 配当は収入としてメリットは有るんじゃあないの?という意見
将来の年金が不安定でその副収入として配当をお考えの方が多いです。また年金受給の前に早期リタイアを目指している方には配当は大きな支えです。
単純に計算すると、現在の給与所得の代わりになるには300~500万は必要と思われます。それを配当で得るには1~2億くらいの投資が必要です。
数億の資産を作った人がリタイアにあたって「資産の最大化」→「配当収入重視」にかじを切るのはありと思います。
しかし「資産を作る」目的に「高配当株」が最適とは思いません。その理由は
(1)高配当投資がインデックスを上回るというデータがないこと。
(2)配当には20%、米国株では30%の課税があること。
(3)適切な高配当株を選択するには高い能力が必要なこと。
(4)企業の業績チェックが難しいこと。
(5)業界の流行り廃れを判断する能力が必要なこと。
(6)消費関連の銘柄が多く業績が揺れやすいこと。
♧MCDマクドナルドを選んだ人は順調でしたがKHCクラフト・ハインツは下落しています。また石油株の将来はだれにもわかりません。
適切な銘柄選びはインデックスと比べて数段高い能力を要します。
3 リタイア後の収入がいくら必要かはまだわからない
10年後20年後の日本の状態は年金を含めてだれにもわかりません。だからその時必要なお金も今の時点で予測するのは難しいです。
4 収入は必要な分だけ売るのが合理的
時期と量を選択できる点で必要なだけを売って現金化するほうが税制面その他で有利です。配当で定期的に配られるのは「会社による強制的な分配」とも言えます。
切り崩しは精神的に負担な面だけが問題です。
高齢になって自分の精神的負担を軽くしたい時は必要な分を高配当株、債券、リートなどに振り向ければ解決します。
ここまでの結論
1 実際に収入が必要になるまでは資産を最大化しておくのがベスト、無難。あとはどうにでもなる。
2 資産最大化を目指すのに高配当株がインデックスより有利とは言えない。
3 個別株の運営には高い能力と多大な労力、手間がかかる。+不振株の処理。
4 個別株を入れるとしたら「資産最大化」を押し上げる銘柄を選びたい。→次回
以上です。何かの参考になれば幸いです。
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