こんにちは
必要にかられて投資の大切さが強調されている
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少子高齢化が進む日本では現在の年金制度がうまく機能しないのは明らかです。したがって老後の暮らしは自分でも準備する必要があります。
ところがそのことが多くの人に理解され実行されているとは言い難いです。
欧米のように文化として投資が根付いてはいません。今日はその原因を考えます。
日本で株式投資が進まない理由
1 うまくいっている人が少ないから。
2018年の3月に銀行で投信を買っている人を対象にした調査では46%の人がマイナスでした。一時的なマイナスは仕方がない面もありますがアベノミクス以来5年間は株式市場は右肩上がりの状況でした。この流れで半分ほどの人がマイナスというのは原因があると言わざるを得ません。
下は米国株式S&P500と日経平均、TOPIXの過去5年の比較チャートです。
青が米国赤が日経、緑がTOPIXです。日本株の上下動が大きいですね。
昨年の3月時点では4年間で40~50%の利益が出ています。
順調な相場環境でした。単純にインデックスを買っていれば全員に利益が出たことになります。
約半数がマイナスなのはインデックスではなかったからです。
(1)証券会社、銀行で売られている投信には特徴がある。
キーワードがあります。
A 毎月分配型が多い
毎月お金がもらえる投信です。目先の現金につられやすい弱点をついたものです。
対象は①リート型・・・不動産リートに投資するものです。
②高利回り債券型・・・格付けの低い債券に投資して高い金利を得ます。
③高金利通貨型・・・ベースの通貨をトルコリラ、ブラジルレアル、南アランド、豪ドルなどの高金利通貨とするものです。
このタイプのデメリット
1 ②③では大きなリスクをとっていること。なんとかショックでは大きく目減り。
2 儲け以上の分配金(特別分配金)を出すこと。
リート型では年に15%程度の分配をしていますが実際の稼ぎは5~9%ほどです。この点では悪くはないですが「足食い」をすることにより基準価格が下がります。
手数料分だけ損をすることになります。
B テーマ型が多い
IT、AT、セキュリティー企業とかの旬のテーマに絞って投資する投信です。
タイミングをとらえてチャンスに思えますが多くは高値づかみになります。
理由は簡単です。例えばいくつかの証券会社、投信会社が「世界のがん治療薬」をテーマにした投信を発売するとします。計画の段階でその情報を知った人は先回りして買っておけば大儲けができます。
8合目か9合目で発売されピークで売る人は少数ですからほとんどの人は損をします。いつ元に戻るかもわかりません。
ちょうど日経平均の銘柄入れ替え時に新規採用銘柄を証券会社やプロが買いまくって大儲けするのと同じパターンです。
教訓 高値づかみはしないようにしよう。
♡バスに乗り遅れまいとするのですが発売された時点で多くは終盤です。大型投信の発売をチャンスとして売る機関投資家も多いそうです。
♡過去の例だが米国の大手投資銀行の職員基金は自社の推奨株やファンドは事前に買う権利があったそうだ。買うときも売るときも一般客より先。
さらにこのタイプは買付手数料や年間管理費が割高な特徴があります。
C バランス型が多い
中身がちゃんとわからず管理できません。
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(2)特別な能力がある人しか儲かっていない
日本で株で数百億の資産を築いた人といえば「BNFさん」や「CIS」さんのようにトレードを得意としています。特に短期のデイトレードです。才能もずば抜けておりとうてい普通の人には真似はできません。
だれでもできるインデックス投資で成功者がでてくれば変わるでしょう。
2 長期的に平凡なリターンを得ようとする文化がないから。
(1)株のコツは「安く買って高く売ること」と思っている人が多い。
より安い買い場を探しているうちに投資ができません。また少し上がれば売ってしまい含み益がたまっていきません。
欧米で富豪が行っている投資法は
何代にも渡って超長期に保有し続けること
です。日本は相続税がネックになっています。6億円以上は55%の税率ですから。
それでも30年や50年は保有できます。
だからこの原則は
「株は適正価格で買って売らずにずっと保有すること」
と言い換えられます。インデックスやETFなら入れ替えが不要です。ちなみに現在の米国株はS&Pが予想PERが17.5くらいで適正価格です。(予想PER17~20は適正が私の見方です。)個別株はそれぞれの事情で。
今後の見通し
若い人は合理的ですから
①ネット証券で②手数料の安い③インデックス型をする人が増えてきました。
インデックス型の利点は特別なリターンがない代わりに平均点は得られることです。
海外株式のインデックスに投資すれば全員が「プラスリターン、含み益状態」が可能です。
全力投資の人が増えると予想
昔は株式投資は「余裕資金で」「少しずつ」というのが標準のアドバイスでしたが、今後は「目標をもってしっかり」になるでしょう。レバレッジをかけなければ全力でもそんなにリスクはないです。
以上です
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