こんにちは
当ブログでは「リタイアに備えて長期での投資」をお薦めしています。
前回の記事で「毎年50万円を株式投資すると6%なら40年後には8千万弱」になると書きました。
ところが「株はゼロサムだから・・・」というご意見をいただきました。
ゼロサムというのは合計したらゼロになる。勝つ人がいれば負ける人もいるというギャンブルみたいな考えです。
実は「株式投資はゼロサム」というのは日本ではかなり一般的な考えなんです。特にシニア世代には。
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何しろ時の総理大臣の宮沢首相が株の暴落時に「株はゼロサムゲームですから」と言ったくらいです。
彼が経済オンチだったわけではないです。
日本株が低迷した時期が長かったことと関係あるかも知れません。
- 株はゼロサム・ゲームではない。
- それに対して日本株は30年前のバブル期の株価をまだ抜けていない。
- 昔の人の株式投資に対する3つの誤解
- 投資の対象や武器も少なかった
- 現在は欧米との差はない。
- 短期ではゼロサムと言われても仕方がない。
株はゼロサム・ゲームではない。
<資本主義の基本モデルは>
会社は経済活動をして年に6%ほどの利益を上げます。(PER16の場合)
その半分ほどを配当や自社株買いで株主に還元して残りを投資やM&Aに振り向けます。
そして年間で国のGDPの1.5倍から2倍の成長をします。
大企業だから国の平均よりも効率がいいのです。
これは継続可能な無理のないモデルです。
米国では株価は過去30年で9.9%の上昇をしてきました。
それに対して日本株は30年前のバブル期の株価をまだ抜けていない。
下は過去30年の日経平均のチャートです。
今だに過去の高値の60%程度です。
この事実が日本人に「株式投資はゼロサムゲーム」がスタンダードになったものと思えます。
日本では株価は「行ったり来たり」して結局はプラスマイナスゼロと考える人が多かったのです。今の人は違います。
昔の人の株式投資に対する3つの誤解
シニア世代の株式に対する一般的な思いは
2 長期投資をしても儲からない。理由 日経平均は上がってないから。
3 売買をしないと儲からない。理由 また下がるから。
という誤解に縛られていたのです。だからシニアの人に株式投資の話はしないほうがいいです。
私も「あんた見た感じはまともなのに、株なんかする人じゃったんじゃねー。いかんよああいうものをしちゃあ」と言われたことがあります。
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投資の対象や武器も少なかった
1 高配当株投資をする人も少なかった。
現在も日本株の配当性向は30%ほどと欧米に比べて低いですが昔はもっと低かったのです。配当は1%台でした。
2 海外投資は円高で敬遠された。
ドル円が下がる過程でした。
円高基調で海外投資はリスクが高いとされました。保険会社が外国債で大損害を被ったことがニュースになりました。下は世界経済のネタ帳から。1990年台の半ばからは安定しています。今から見れば1990年台半ばは米国株の投資チャンスだったですね。
3 インデックス投信が商品不足だった。
今のように手数料の安いインデックス投信はなかったです。だからインデックス投資をする人自体少なかったです。
ここまでのまとめ
◯シニア世代は株式投資に対する誤解が3つある。ギャンブルと同一視する人が多いのでしていることはだまっておくほうがいい。
◯昔は投資の対象も限られておりまた投資家に有利な商品も少なかった。
◯投資のレベルは欧米と比べるとレベルが低かった。
現在は欧米との差はない。
現在の日本人は欧米より投資の手段で劣ることはないです。
だからこれからの方々は投資のレベルも欧米に近づき追い越す人も出てくるでしょう。
短期ではゼロサムと言われても仕方がない。
しかし株式投資が有利と言うのは長期での平均値です。また個別株ではそうならない株もあります。
だから短期の場合は有利性はまったく保証されません。本人の腕しだいです。
確実で最大の成果を目指すなら①長期で②インデックスまたはETFを推す理由はそこにあります。
以上です。以前を知るものとしては現在の充実の状況は夢のようです。
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