こんにちは、どうもです。
変動があるものは判断が難しい。
株式投資を始める時にわからないのは今の株価が安いのか高いのかわからないことです。
だから買っていいのか待つべきなのかもわかりません。
今回は基本にかえって株価がどうやってつけられているかを研究します。
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これによって株価の変化にも戸惑わなくて済むようになると思います。
1 株価の利回りはどうやって決まる?
預金すれば金利がつきます。今の日本ではほとんどゼロですけど5%以上ついていた時代もありました。
国債を買えば金利が付きます。個人向け国債では現在年0.05%です。これも信じられないほど安いです。
アパートやマンションなどの投資用不動産にも利回りが書いてあります。家賃から経費を引いて割り出されるものですね。10%とか魅力的に見えますがアパートやマンションは年々古びて価値が減っていきます。
株式の場合の利回りを東証で考えると
2019年1月30日で7.64%(前期基準)7.51%(予想)
2 配当利回りは。1.94%です。予想は2.03%
3 株価収益率は13.08倍、予想は13.29倍
4 純資産倍率は1.16倍です。
説明
1 株価益回りは会社の純利益を株価で割ったものです。
本来はこの利回りが株主の利益になります。
預金や債券に比べてずいぶん高いです。これだけもらえるならすぐにでも投資したいです。
2 配当
株主の口座に直接入金されるのは配当です。これから所得税20%ほどを引いたお金がもらえます。税引1.6%ですから預金や債券よりも有利です。この分だけでも投資する意味はありそうです。
さらにこれは平均ですからさらに高い配当を出す会社もあります。高配当株は個人投資家に人気があります。確実に直接現金でポケットに入るところが魅力です。
3 株価収益率で割安度を判断する。
会社の純利益を一株あたりで表したものが一株当たり純利益(EPS)です。
株価をこれで割ったものが株価収益率(PER)と言われます。
株価の割安度を判断するのに使われます。
♠EPS一株当たり純利益を株価で割ると株式益回りになる。こちらでも良さそうだがなぜかPERが使われる。%でなくてわかりやすいからだと思う。PERが標準で使われるのでこちらに慣れよう。
PERが低い(株式益回りが高い)株は割安で買い得なのか?
私達は安いものが好きです。バーゲンには多くの人が集まります。
株式も安い株は魅力を感じます。
安いには理由がある。
安い理由がわかっていて気にならなければ「お買いどく」です。
形を気にしなければ曲がった野菜は安いです。
消費期限を気にしなければ消費期限ギリギリの食品は安いです。
株式の場合も安いにはそれなりの理由があります。
その傷が気にならなければ「お買い得」の可能性はあります。
それには株価がどうやって決まっているかを知る必要があります。
東証1部と言っても2066社もありますがまとめて1社としますと
1 もし会社が何もしないでも今のまま稼ぎ続けられるなら
株主は利回りの7.6%を受け取る権利がありますからずいぶん有利です。会社は①配当と②自社株買いで全額を株主に還元すればいいからです。
その時の株主の利益は7.6%です。(税込み)
この場合は1種の債券と考えることができます。
2 競争に勝ち抜かなければならない。業態の転換も必要。
しかし常に優位を保つために会社は投資をします。また他社を買収したりもします。そのために多くの会社留保金が用意されています。
これをどう評価するかは難しいです。なぜなら欧米では留保を一切せずに利益をすべて株主に還元する会社も数多くあるからです。日本は株主に配りたがりません。
3 将来の業績予想で大きく変動する。
将来成長する会社と、衰退する会社では当然株式の評価も変わります。
成長企業は将来の成長を株価計算に入れますから株価は高くなります。→PERが高い
衰退企業は将来の衰えを株価計算に入れて株価は安くなります。→PERは低い。
しかし将来はだれにもわかりませんから将来の予測は日々変わります。
それに連れて株価も毎日激しく動くことになります。
ここまでのポイント
株価は将来予測で決まる。現在よりも将来に重点が置かれる。
株価の割安かどうかの判断が難しいのは「将来予測」が多くを占めているからです。
→PERを見て「割安」と勝手に判断してはならない。
将来が厳しそうならPERは低くなる。
今はいいけど来年以降の業績は厳しそうだとみんなが判断すれば株価は上がらずPERは低下します。
現在の日本が13とPERが低いのは多くの人が来年以降の日本の会社の業績を弱気に見ていることになります。
逆に現在の業績が悪くても将来が明るければPERは高くなります。
では私達はどうすればいい? PERだけで判断するのは危険だ!
PERなどの株価指標だけで投資を決めるのは危険です。
現在の日本の会社は過去最高の収益を挙げていますが、円高になったり中国やアメリカの景気が悪くなればいっぺんに業績は落ち込んでしまうからです。
日本市場は世界の中でも景気の影響を大きく受ける「景気敏感株」の典型として知られています。韓国、台湾もそうです。
だから投資指標のPERも大きく変動するのです。
今回は現在の企業の業績と株価だけでは「割安」「割高」は判断できない。したがってそのPERなどの数字だけで投資してはならない。というところまでです。
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