【資産運用第3回】出口戦略から資産運用を考える
目標設定をしておくことは大切です。
不動産投資では「出口戦略が一番大切」と言われますが株式投資でも同じです。
人生の節目ごとに株式投資の理想形を考えます。
1 リタイア時
今まで積み上げてきた投資を中心にさらに投資を積み上げたいものです。
この機会に複雑なものはシンプル化するといいです。
ストレスを減らしたいからです。
株価に気をとられていてはせっかくのリタイアライフが楽しくありません。
自分の思う理想形は
(1)インデックス中心
全世界、先進国、米国等の円建てインデックス投信の割合が高い方がいい。
しかし、リタイアを機に退職金を一気に特定の商品に投資することは避けたい。どんなにいい商品でも時間分散をすべきだからです。
予定投資額を5年くらいに分散して定期積立を中心に株式投資に移していくのが理想です。
とはいえ、下落に差し掛かっていると損を抱えることになり精神的なストレスを抱えます。
機械的に資金を割り振って投入するのは後悔を生みます。
今までの経験がなければ慎重に控えめな金額で始めるのがいいです。
(2)継続している投資はそのままでいい。
それまでに投資している分については問題がない限りそのまま保有でいいと思います。
(3)収入は無くなるのに資金量は増えるのでミスが大きな損失につながりやすい。
退職金などの一時金が入るので資金量が多くなります。一番大きな損失が出やすい時期です。金融機関の勧誘が激しいのもこの時期です。要注意です。気が大きくなってつい大きな投資をしてしまいがちだからです。
(4)1、2年は実験的な投資でいい。
投資経験がない方や少ない方は1年ほどは少額での試験運用で慣れるのがいいと思います。
初めに失敗するとトラウマになって投資をやめてしまう可能性が高いです。そうすると「インフレに対抗する」という株式投資の最大のメリットを失ってしまいます。
失敗しないで投資ができる体制づくりが大切と考えます。
2 健康寿命時
個人によって違います。自分は75歳と勝手に決めています。
これから先は病気をする確率も高くなります。
健康的な面からも精神的なストレスはできるだけ避けるべきです。
幸せを願って株式投資をしているのにかえって健康を損なっては得なことになりません。
(1)個別株はインデックスに乗り換える。
会社独自の原因で値動きする個別株はストレスが大きく高齢者には向きません。
自分の設定する年齢までに切り替えましょう。
税金がかかったり多少の損も出るかも知れませんが、ストレスのデメリットには代えられません。
(2)移す先は世界インデックス型がベスト
自動的に地域のバランスを取ってくれる「全世界型」がベストです。
先進国型も現在は日本を入れると91%ほどのシェアがありほぼ全世界と言えますが何十年か先は新興国が伸びているかも知れません。
配当を再投資するのは面倒なので日本円建て投信がいいです。
3 死亡時
本人が自分の投資に手を加えられないことも考えられます。
後に残されたものが安心して受け取れることが重要なポイントになります。
とはいえ株式投資は個人の独自性が強く、身内とはいえ他の人のポートフォリオを気に入る可能性は低いです。
だから「気に入る」という視点よりは「嫌われない」という視点で見ていく必要があります。もっとも気に入らなければ相続者が売却すればいいだけですが。
そのまま投信での相続も可能です。
大まかに自分の理解の範囲で整理すると(税務署、税理士にご確認ください。)
相続税→上場有価証券を評価して相続を受ける。
相続者が売った時には売却益に20%の課税。仕入れ値は被相続者の買値をひき継ぐ。
生前に売っておく方がその時点で売却益の20%の税を払うのでその分だけ相続額は低くなります。どちらが得かはお調べください。
♠注意 亡くなった方の確定申告の必要があります。期限は4か月以内。申告しないと延滞税等とられます。
将来は海外株式は対日本円で大きく値上がりする可能性があり税金は大きな問題です。
♡死んだ後のことは本人は関係ないとはいえ後に残された人たちがうまくいくようにしておけば気持ちも楽です。海外株式資産で残すのがその意味ではベストと思います。
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