【株式投資の基本第5回】インデックス投資(4)分けて投資する
前回全世界に一つで投資できる投信をご紹介しました。
それは便利なのですが何かの都合で分割して投資したいとしたらどうなるのか具体的に考えてみました。不思議なことに手数料が不利になるわけではないのです。
1 日本+日本を除く全世界のケース
8%+92%=全世界
<日本対象のインデックス>
(1)TOPIX系 TOPIX東証株価指数に準ずる投信です。
コトバンク 東証1部に上場している2129の会社の時価総額割合で算出した指数。全体の動きがよくわかる。
TOPIX | 年報酬 | 実質報酬 | 純資産億 |
eMaxisSlim | 0.159 | 0.164 | 56.81 |
ニッセイ | 0.159 | 0.166 | 207.77 |
2択です。もっとも他の投信も手数料が安く差は少ないです。
(2)日経平均型
コトバンク 代表的な225社の株価に準ずる指数です。株価の高い銘柄(値がさ株という)に左右されやすい。景気に敏感。
日経 | 年報酬 | 実質 | 純資産 |
eMaxisSlim | 0.159 | 0.17 | 13.15 |
ニッセイ | 0.159 | 0.17 | 53.62 |
たわら | 0.17 | 0.176 | 103.09 |
♡TOPIXでも日経でもそんなに全体の8%割合で買うのならそんなに変わらないです。正確にはTOPIXが東証を代表しています。
<日本を除く全世界>
これはeMAXIS Slim全世界(日本を除く)の一択
〇年間管理費 0.142% 実質0.214% 〇純資産31.08億円
♡この組み合わせでは細かいですが全世界一括よりも安くなります。不思議ですね。
2 日本+日本以外先進国+新興国
8%+82%+10%=全世界
<日本以外先進国株式投信> MSCIコクサイをベンチマークとする
先進国株式 | 年報酬 | 実質報酬 | 純資産億 |
ニッセイ | 0.109 | 0.16 | 1027.14 |
eMaxisSlim | 0.109 | 0.164 | 262.24 |
各投信会社の主力商品です。競争が激しいために手数料はとことん安くなっています。運用実績も長いです。このほか「たわら」でも手数料は変わりません。このブログでは初心者でも取り組みやすいように最も有利なベスト2くらいに絞っています。
コトバンク MSCIコクサイインデックス 日本と新興国を除く82%ほどをカバーする指数。各投信会社に設定がある。日本では最も一般的な海外インデックス。
<新興国株式投信> MSCI新興国インデックスをベンチマークとする
新興国株式 | 年報酬 | 実質報酬 | 純資産 |
eMaxisSlim | 0.189 | 0.335 | 105.98 |
これは手数料の安さからこれ一択でしょう。
♡この3つの組み合わせでも少し全世界より安くなります。というか全世界そのものがこれらを組み合わせたものなのです。(日本は別)
3 分けることのメリットデメリット
<メリット>
1 小回りが利く。
例えば不景気で下落が来そうなときは「新興国」だけ売って置くなどの小回りが利きます。それがいいかどうかは別にして。
2 すでに持っているものとのバランスが取れる。
3 値動きが違うので勉強になる。
<デメリット>
1 面倒、複雑になる。
2 割合のバランスがくずれる可能性がある。
4 米国株投信
世界の54%ほどを占めている米国は分けて投資する意義はあります。日本ではまだありませんがNYでは「米国以外全世界」の投信と組み合わせる方法ももあります。EXUSなど。
米国株式 | 年報酬 | 実質 | 純資産 |
楽天全米株式 | 0.17 | 0.311 | 265.85 |
eMaxisSlim | 0.17 | 91.02 | |
楽天米高配当 | 0.21 | 0.467 | 13.27 |
eMAXIS Slim米国株式・・・ベンチマークS&P500指数。全米の85%をカバー楽天全米株式・・・米国VTIの日本商品。全米をカバー。
楽天米高配当・・・米国VYMの日本商品。配当約3%のETF。ただしこれには配当は再投資なので現金はもらえない。
☆楽天の実質経費が高くなっているのは設定から間もないためと思われる。今後徐々に改善されると思う。
☆上の二つは好みになる。
高配当は人気がある。値動きがゆるやか、不景気時に下がりにくいなどの特性から投資する人も多い。
♡米国株は不景気からの立ち直りが早い。好景気時には上昇幅が大きい。今までずっと上昇してきた実績がある。などで人気があります。ここ当分は動きが読みやすい米国株投信で運用する作戦もあります。
下はリーマンショック以降のS&P500の株価の動き(ドルベース)
もっと長期では、
♡インフレを除いて平均6.5%くらいの上昇をしています。ガクンと落ち込むときがあるのが大きな問題ですが。世界の他の地域に比べて今までは安定して成長しています。今後中国。EUを中心に不安がありますので、それを避けてわかりやすい米国株を運用の中心におく作戦は有力です。
以上です
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